職場復帰支援デイケアとは?
うつ病になると、ひどく気分が落ち込んだり、やる気が起きなかったり、生活が昼夜逆転になったり、外出がおっくうになったり、家にこもりがちになって体力が落ちたりと、仕事に必要な気力や体力が低下してしまいます。このような場合、ひとりで回復を目指すのは、なかなか難しいものです。
このデイケアでは、うつ病の方を対象に、復職に必要な気力や体力の回復を目指します。
(1) 生活リズムの安定
決まった時間に来所しプログラムに参加することで、生活リズムの安定を図り、集中力や体力の回復を目指します。
(2) 復職までの目標設定
安定した通所/集中力や体力をつける/通勤の準備(リハビリ出勤)・・・等、職場復帰への目標を一緒に考えます。
(3) うつ病を繰り返さないために
再発予防のための知識を身につける/自分の考え方の癖に気づく/人間関係の悩みを話す/余暇の充実した過ごし方等、うつ病の再発を予防するための準備をします。
(4) 復職後のフォローアップ
復職直後の不安を話す場所として、また仕事を継続していくために、復職後も面談を受けられます。
活動内容
プログラム
月 | 水 | 木 | 土 | |
10:00〜12:00 | オフィスワーク | オフィスワーク | CBT | 個別面談 (卒業者) |
昼 休 み | ||||
13:00〜15:00 | 勉強会 | SST (〜14:30) |
(個別面談) | 個別面談 (卒業者) |
- ○オフィスワーク
- 主に計算問題を解いたり、パソコンでWordやExcelの練習をします。
- ○SST(社会生活技能訓練)
- 対人関係や集団行動を適切に行えるようなトレーニングを行い、ストレス予防方法を増やします。
- ○CBT(認知行動療法)
- 認知(考え)の在り方を修正し、気分の状態を改善させるため、再発予防のセルフモニタリング方法を学びます。
プログラムにかかる費用
- 職場復帰支援プログラムの利用には、毎回「再診料」+「デイケア料」が必要となります。健康保険の適用となりますので、3割の自己負担額です。
- ただし、自立支援医療制度の手続きをして承認された場合、医療費の補助を受けることが出来ます。その場合、原則医療費の1割が自己負担額となりますが、各世帯の所得によって自己負担上限額がありますので、それを超えると支払いが不要となります。手続きは市町村が窓口になります。
また、参加者は、デイケア保険に加入していただきます。
参加の流れ
- 主治医と相談の上、オリエンテーションや体験参加を行います
- インテーク面接、簡単な心理検査を行います
- (必要があれば、さらに別の心理検査を実施)
- スタッフと相談して、回復段階に応じたプログラムを組みます
※1 参加ペースは、相談のうえ決定します。
※2 プログラムの参加がまだ難しいと判断された場合は、参加の取りやめを検討します。
※3 卒業後3ヵ月後間は、希望される方に対してフォローアップ(面接)を行います。
※4 統合失調症、知的障害の方は現在、申し込みは出来ません。
問い合わせ先
酒門診療所デイケア部門 TEL 029-240-1084
【問い合わせ曜日・時間】
月、水、木曜日の12:00〜13:00、16:30〜17:30